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学術的イベントに参加してきました! ――第20回慶應義塾大学SFC ORF 2015――HIEプレップスクール

      2016/02/26

みなさん、こんにちは!
両国校国語科講師の福島です。
私は今年(=2015年)の10月27日のブログ「小論文の発想力を養うための秘策とは?――慶應義塾大学SFCのORFのすすめ――」の中で、「小論文を書く必要がある人は、ORFのような学術的なイベントに参加して、そこで学んだことをノートにまとめ、考察を深めていくとよいでしょう。これが小論文の発想力を養うための秘策です」と書きました。
今回は、学術的イベントで学んだことをノートにまとめて考察を深めていくということの実践例を以下に示します。発想力を養うための参考にしてください。

2015年11月20日(金)21日(土)に六本木の東京ミッドダウンで、第20回慶應義塾大学SFC Open Research Forum(ORF)2015が開催されました。私は21日のORFに行き、次のセッションに参加しました。

①「SFCは日本の何を改革すべきか?―日本社会の保守性を解明する―」上山信一研究会
②「グローバルリーダー育成教育の最前線」慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所
③「Challenges in Globalizing University Education in Asia-アジアにおける大学教育グローバル化の挑戦―」
④「第13回研究発表大会(一般研究発表/卒業プロジェクト発表)」湘南藤沢学会

①は総合政策学部教授の上山信一氏中心のセッションでした。日本の精神性が神道・仏教・儒教・道教などの複合的な宗教基盤の上にあることを明確にし、日本の保守性を分析したあと、日本の改革について考えました。
私は質疑応答の時に、「今後の日本はグローバル化の進行とともに、イスラーム教を信仰している人々との交流もさらに増えていくでしょう。このような状況の中で日本はどうしたらよいのでしょうか?」という質問をしました。すると、上山氏は日本とイスラーム教との関係を踏まえた上で、「日本の寛容な精神性を活かして、宗教の共生の大切さを世界にアピールすべきでしょう」と答えてくださいました。
②は3人のパネリスト(田村次朗氏、福原正大氏、鎌田華乃子氏)によるセッションでした。田村氏は2016年度から慶應義塾大学法学部で始まる教育プログラム「リーダーシップ基礎」について説明しました。福原氏は「今後、人工知能(AI)によって代替される仕事が増えていくことが予想され、時代に合わせたグローバル・リーダーシップ教育を行うことによって、世界で競争・共創し新しい価値を構築できる力を身につけることが大切だ」と言い、マイストーリーの構築の重要性を指摘しました。鎌田氏はコミュニティ・オーガナイジング(Community Organizing、略称CO)について説明しました。COとは市民の力で自分たちの社会を変えていくための方法であり考え方です。
このセッションによって、グローバル・リーダーシップ教育の必要性がよく理解できました。マイストーリーの構築はAO・推薦入試にも必要だと思いまいた。
③は5人のパネリスト(Bruce Stronach氏、Glenn Scoggins氏、Sung‐Hyon Myaeng氏、環境情報学部学部長・教授の村井純氏、環境情報学部准教授のVan Meter D Rodney氏)による英語のセッションでした。私は同時通訳のレシーバーを耳に装着して聴きました。アジアにおける大学教育グローバル化において、教員や学生の英語力や異文化理解力が大切であること、英語と母語のバランスも必要であることを実感しました。
④では看護医療学部・環境情報学部・総合政策学部に所属している学生たちによる卒業プロジェクト発表を聴きました。特に、総合政策学部4年の高松奈々氏の研究論文発表「池上彰はどのように例えているのか―社会問題の説明をデータとしたレトリック分析―」が心に残りました。
高松氏は2012年度のAO入試に合格して慶應義塾大学総合政策部に入学し、社会問題に対する若者の興味を喚起させるために、面白さと分かりやすさを備えた「お笑い界の池上彰」になろうと決心して、2013年にはプロのお笑い芸人(芸名:たかまつなな)となり、現在はお笑いジャーナリストとして活動しています。今年の4月から東京大学大学院情報学環教育部にも通って、ジャーナリズムについて本格的に研究しているそうです。
今回の研究論文発表も「社会問題に対する若者の興味を喚起させる」ということが目的で、面白くて分かりやすいものになっていました。結論は、「池上はメディア(著書とテレビ番組)それぞれの特性や強みを活かし、読者や視聴者の目線で、レトリックを効果的に使うことによって、分かりやすく伝えることに成功していると考えられる」(『第13回研究発表大会抄録集 一般研究発表/卒業プロジェクト発表』慶應義塾大学湘南藤沢学会、86頁)ということです。私はお笑いの社会的役割の重要性を教えられました。
高松氏の今後の活躍に期待したいです。

以上のように、自分が参加した学術的イベントに関する基本情報と学んだことをノートまとめます。その後、たとえば、①では日本におけるイスラーム教の影響について研究する、②ではマイストーリーを構築する、③では英語の発信力を身につける、④では高松氏の活動について研究し、面白くて分かりやすく伝える技術を習得するというように、学術的イベントで学んだことと今後の自分の行動とをつなげて、考察を深めていくとよいでしょう。そうすれば、大学に入ってからも役立つ発想力を養うことができますよ!


 
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