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小論文の発想力を養うための秘策とは? ――慶應義塾大学SFCのORFのすすめ――  両国・柏の個別指導学習塾HIEプレップスクール

      2016/01/06

imasia_589292みなさん、こんにちは!
両国校国語科講師の福島です。
AO・推薦入試のある大学や一般入試では慶應義塾大学など、入試科目に小論文がある大学を受験する人も多いでしょう。
小論文の試験で評価されるのは、主に理解力・構成力・表現力・発想力です。これらの中で身につけるのが一番難しいのは発想力です。
そこで、小論文の発想力を養うための秘策について考えてみました。
もちろん、問題意識をもって良書や良い文章を読み、その内容を要約することは有効です。
しかし、それだけでなく、さらに効果的な方法があります。
それは、大学・公的機関・企業などが主催する学術的なイベント(講座、フォーラム、シンポジウムなど)で、自分の学びたい分野に関するものに参加して、そこで学んだことをノートにまとめておくことです。
なぜなら、このようなイベントに参加すると、優れた研究者による最新の情報を知ることができ、不明な点に関する質問もできるし、この経験をきっかけに考察を深めていくことによって、グローバルで複眼的な鋭い視点を養うことができるからです。
私は、特に慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(以下、SFC)のOpen Research Forum(ORF)をおすすめします。これは、慶應義塾大学SFC(大学は総合政策学部、環境情報学部、看護医療学部、大学院は政策・メディア研究科、健康マネジメント研究科)で行われている産官学連携による研究成果の発表と産官学連携の推進を目的に、SFC研究所が主催するイベントです。
ORFは1996年度から毎年開催されています。第1回はSFCで開催されました。より多くの人々に研究成果を見てもらうために、2003年度の第8回からは六本木を中心とする都心で開催されています。現代社会の問題を解決するための、多岐にわたる分野の研究成果が発表され、学生や教育関係者や企業人など多様な人が来場します。内容は展示、デモンストレーション、セッションなどです。セッションの中には「高校生のためのSFC講座」もあります。
SFCは1990年に設立され、世界に向けて先駆的な大学の姿を提示してきました。AO入試、プロジェクトベースの実践型研究、文理融合の教育、インターネット講義、多言語教育、9月入試、大学入試センター試験利用方式入試の廃止、ビッグデータ解析教育、IT入試(2016年度から選択科目に「情報」が入る)などがそうです。
SFCが目指しているのは、問題発見解決型の人材と未来創造の先導者を育成することです。SFCの学生は、未来の目で、今を考え分析し、今ある問題を解決しつつ、新しい何かを作り出していく、いわば「未来からの留学生」です。
ちなみに、SFC関係の芸能人は、一青窈さん、水嶋ヒロさん、紺野あさ美さん(今はアナウンサー)、トリンドル玲奈さん、二階堂ふみさんなどです。
慶應義塾大学SFC研究所が主催するORFは、大学教育の理想形を体感できる場であり、慶應義塾の創立者・福沢諭吉の実学の精神を体現しているイベントです。
私は2012年11月23日のORFのセッション「SFCの未来を語る」の質疑応答の時に、SFCの未来に関する提案をしたことがあります。
昔(1990年代)、SFCの環境情報学部に入学した教え子のTさんとSFCについて話した時に感じたことは、たしかにSFCの学生は英語力や情報活用力は秀でているが、日本の古典についてあまり知らないのではないかということです。
温故知新という言葉があるように、日本の古典の中にも21世紀の危機を乗り越えるための大きなヒントがあると私は考えています。慶應義塾大学名誉教授の鈴木孝夫氏も日本語や日本文化の可能性に注目しています。しかし、慶應義塾大学SFCの入試科目には国語も日本史もないので、SFCの受験指導の際に古典を取り上げる先生はほとんどいないのではないでしょうか。SFCに合格した人は大学に入学するまでに古典を意識することが少ないのではないでしょうか。
そこで、SFCの学生が大学入学以前に古典への関心を持つことができるように、入試に古典を取り入れた小論文を導入することを、私は「SFCの未来を語る」で提案しました。すると、SFC担当常任理事の阿川尚之氏と環境情報学部長の村井純氏は、SFCの学生には古典力も必要であるという私の考えに賛成してくださいました。そして、阿川氏は「入試に古典を取り入れた小論文を導入するよりも、大学でリベラル・アーツとして古典に関する授業を実施するほうがよいのではないか」と答えてくださいました。
このように私は毎年ORFに参加していて、良い刺激を受けています。ORFに参加すると、慶應義塾大学を志望している人にはもちろん、そうでない人にも様々な新しい発見と驚きがあります。教授や学生が最新の研究についてわかりやすく説明してくれる、最新の技術を体験できるなどのメリットがあります。
小論文に役立つ良い発想を得ることもできます。たとえば、私の教え子のKさんは慶應義塾大学が第一志望校でしたが、小論文が苦手で「合格するのは無理だ!」と高校の先生に言われていました。しかし、私がORFで得たヒントを取り入れて小論文の指導をしたところ、Kさんはそれをうまく入試で活かすことができて、慶應義塾大学環境情報学部に合格することができました。
高校の先生は「合格は奇跡だ!」と言ったらしいですが、私は合格の必然性があったと考えています。なぜなら、Kさんはただ闇雲に勉強していたわけではなく、合理的で効果的な対策を実践し、入試で小論文の発想力も働かせることができたからです。
小論文は理解力・構成力・表現力だけでなく発想力も評価されれば高得点を取ることができます。私はヨーゼフ・アーロイス・シュンペーターの新結合という考え方を小論文に応用していて、発想力の養成にも力を入れて受験指導をしていますので、Kさんのような「奇跡」的な合格もよくあります。
社会の枠組みが問い直され、文明の大きな転換期にある今、ORFは大学での研究が社会問題の発見と解決につながることを教えてくれます。今年(=2015年)はSFC25周年という節目に第20回を迎え、11月20日(金)、21日(土)に東京都港区六本木の東京ミッドタウン(ホール&カンファレンス)で開催されます。詳細はSFCのHPでご確認ください。
今回のテーマは「次世紀の芽~25年目に100年後を考える~」です。これは、社会変革のためにSFCに生えた次世紀の芽を触れながら100年後を考えるということです。
小論文を書く必要がある人は、ORFのような学術的なイベントに参加して、そこで学んだことをノートにまとめ、考察を深めていくとよいでしょう。これが小論文の発想力を養うための秘策です。これは問題発見解決型の思考を活性化しますので、小論文以外のAO・推薦入試対策(書類作成、面接、プレゼンテーションなど)にも役立ちます。ぜひお試しください!
 
〔付記〕AO・推薦入試、慶應義塾大学や早稲田大学スポーツ科学部の小論文など、対策が難しい入試を受ける予定の方は、ぜひHIEプレップスクールにお問い合わせください。みなさんの夢の実現のために、懇切丁寧な指導でサポートいたします。

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