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【HIEプレップスクール】高校3年9月・日大基礎学力到達度テスト〔国語〕の攻略法とは?――3つの変化を意識せよ――

      2024/05/21

皆さん、こんにちは!
両国校国語科講師の福島です。
今年(2024年)の4月に日本大学の付属高校で基礎学力到達度テストが一斉に行われました。
テストの結果はいかがでしたか?
良い点数を取れた方は気を緩めないで、このブログを読んでください。
つぎのテストで良い結果を出すためのヒントが得られます。
良い点数を取れなかった方は気を取り直して、このブログをぜひ読んでください。
元気が出て、希望が湧いてきます。
そして、つぎのテストで良い結果が出る可能性が生まれます。
「基礎学力選抜」は日本大学の付属高校における内部推薦制度の1つで、学力重視の選抜方式です。
基礎学力到達度テストの成績による順位で、希望する学部に推薦されるかどうかが決まります。
4月のテストを受けた基礎学力選抜の高校3年生にとっては、約5カ月後のテストが最後で特に重要になります。
そこで、今回は高校3年の9月に実施される基礎学力到達度テスト〔国語〕(以下、9月テスト)の攻略法について考えていきます。

1、3つの変化の重要性

私は前回のブログで、基礎学力到達度テスト〔国語〕の得点力を高めるためには、3つのポイントを実行することが大切だと述べました。
この3つのポイントは9月テストの対策においても有効です。
詳しくは、前回のブログ(☆「日大基礎学力到達度テスト〔国語〕の攻略法とは?―得点力を高めるための3つのポイント――」)をご覧ください。
この3つのポイントを踏まえたうえで、9月テストを攻略するにはどうしたらよいでしょうか?
まず、9月テストの3つの変化を知ることが大切です。
この変化を意識して最適な対策を立てれば、効果的な学習ができて高得点を目指せるようになるからです。
『孫子』の「虚実篇(第六)」に、「夫れ兵の形は水に象(かだど)る。(略)能く敵に因りて変化して勝を取る者、之を神と謂ふ。(夫兵形象水。(略)能因敵変化而取勝者、謂之神。)」という言葉があります。
これは、「そもそも軍の形は水の形のようなものである。(略)うまく敵情のままに従って変化して勝利をかちとることのできることが、神妙というものである。」という意味です。
この言葉を基礎学力到達度テストの対策に応用すると、「9月テストの3つの変化に従って、受験者も水の形のようにうまく柔軟に変わって効果的な学習をすれば勝利につながる。」ということになります。
高校3年の9月テストは、4月テストと比較すると3つの重要な変化があります。
この変化について、これから解説していきます。

2、第1の変化とは?

9月テストの第1の変化は、国語のテスト全体における比率が大きく変わることです。
この点に関しては英語と数学も同じです。
基礎学力到達度テストは、高校1・2年の4月と高校3年の4月・9月にマークシート方式で実施され、全部で4回あります。
基礎学力選抜で活用されるのは、高校1年4月のテストを除いた、全3回のテスト結果です。
英語・国語・数学の各科目のテスト全体における比率は、高校2・3年の4月がそれぞれ2割、高校3年9月が6割です。
理科(理系)・社会(文系)のテストは高校3年9月だけで、その比率は10割になります。
英語・国語・数学の高校3年9月テストは、前の2回のテストよりも比率が大きく上昇します。
9月テストの比率は6割ですので、高校2・3年の4月テストの1.5倍、高校3年4月テストの3倍になります。
したがって、これまでのテストの成績が芳しくなかった生徒さんは、9月テストで高得点を取れば挽回することも可能です。
わくわくしてきませんか?
最終的に、各回の比率で計算した標準化得点の合計で最終順位がつけられます。
標準化得点とは、難易度による科目間の不公平を解消するために調整をした得点です。
平均点を50点とし、これに全受験者の素点の散らばり具合を数値化して加減することにより算出されます。
最終順位を上げるためには、早めに(できれば高校1年の時から)テスト対策を始め、テストの得点が平均点を超えるだけでなく、それをさらに上回る高い点数になるように心がけることが大切です。

3、第2の変化とは?

9月テストの第2の変化は、テストの配点が変わることです。
高校2・3年の基礎学力到達度テスト〔国語〕の大問は、第1問が知識、第2問が評論(論理的文章)、第3問が小説(文学的文章)、第4問が古文、第5問が漢文です。
高校2・3年の4月テストは、第1~5問が各20点で、総点が100点です。
それに対して、高校3年の9月テストは、第1問が14点、第2問が26点、第3問が20点、第4問が25点、第5問が15点で、総点が100点です。
9月テストの大問の配点は、第3問(小説)だけは4月テストと同じですが、4月テストよりも、第1問(知識)は6点、第5問(漢文)は5点減り、第2問(評論)は6点、第4問(古文)は5点増えます。
配点だけで見ると、第1問で減った分が第2問に加わり、第5問で減った分が第4問に加わったことになります。
つまり、国語の9月テストの配点は、第2問(評論)と第4問(古文)の比重が大きくなります。
このことに注意しておきましょう。

4、第3の変化とは?

9月テストの第3の変化は、テストの設問数と文章の文字数が増えることよって、難易度が上がることです。
まず、2023(令和5)年度の高校3年の4月テストと9月テストの設問数を、大問ごとに比較してみましょう。

・第1問 4月=10問  9月=7問(3問減)
・第2問 4月=8問  9月=9問(1問増)
・第3問 4月=10問  9月=10問(増減無し)
・第4問 4月=7問  9月=11問(4問増) 
・第5問 4月=6問  9月=7問(1問増)

9月テストの設問数は4月テストと比較すると、第1問(知識)が3問減り、第3問(小説)が同数で、第2問(評論)が1問、第4問(古文)が4問、第5問(漢文)が1問増え、全体的に3問増えています。
知識系の設問に関しては、第1問(知識)で3問減りますが、その分、第4問(古文)で増えています。
つぎに、2023(令和5)年度の高校3年の4月テストと9月テストの文章の文字数を、大問ごとに比較してみましょう。

・第2問 4月=3465字 9月=3883字(約12%増)
・第3問 4月=3597字 9月=4158字(約16%増)
・第4問 4月=448字 9月=560字(約25%増)
・第5問 4月=110字 9月=220字(約100%増)

9月テストの文章の文字数は4月テストと比較すると、第2問が418字(約12%)、第3問が561字(約16%)、第4問が112字(約25%)、第5問が110字(約100%)増えています。
9月テストの第2~5問の文章の文字数は、4月テストよりも増えていることがわかります。
つまり、全体的にテストの設問数が増えて文章が長文化しています。
特に第5問(漢文)に関しては、配点が5点減っているのに、文章の文字数が倍増しています。
また、2023(令和5)年度は文章が1つだけでしたが、大学入学共通テストのように、複数(主に2つ)の文章が出題されることもありますので、注意しましょう。
第3の変化を分析してみると、9月テストは設問数の増加と文章の長文化によって難化していることがわかります。
これまでのテストの時以上に、制限時間(60分)以内に問題を解けるようにしておきましょう。
特に、知識系の設問が多い古典(古文・漢文)に時間をかけすぎないようにしましょう。

5、2024(令和6)年度9月テストの注意点とは?

2024(令和6)年度9月テストは、これまでと少し変わることが考えられます。
このことについて説明します。
2024(令和6)年度4月テストは2023(令和5)年度4月テストと比較すると、設問数は1問減っただけですが、文章の文字数は第2問(評論)では約1割減っているものの、第3~5問では増えています。
中でも第3問(小説)と第4問(古文)は、2023(令和5)年度9月テストよりも増えていています。
このように、2024(令和6)年度4月テストは長文化によって全体的に難化していますので、平均点は2023(令和5)年度よりも下がるでしょう。
したがって、2024(令和6)年度9月テストは、この2024(令和6)年度4月テストの難化と9月テストの第3の変化によって、2023(令和5)年度よりも少し難化することが予想されます。
特に古典(古文・漢文)は、大学入学共通テストの方針を反映して、複数(主に2つ)の文章が出題される可能性があります。
今のところ複数の文章が出題されたのは9月テストの第5問(漢文)だけで、全部で2回(2019年、2022年)です。
複数の文章が出題されない場合、複数の話題がある文章や、散文に韻文(古文は和歌、漢文は漢詩)が含まれた文章が出題されるでしょう。
試験時間が長くならないかぎり、現代文で複数の文章が出題されることはないでしょう。
テストの平均点が下がることに関しては、標準化得点によって調整されますので、あまり気にする必要はありません。
むしろ、9月テストの3つの変化に即した学習を心がけて、平均点を上回る高い点数が取れるようにすることが大切です。

6、今後の学習について

高校1~3年生は、4月に実施された基礎学力到達度テストの解き直しを必ずしてください。
そのさい、正解・不正解に関わらず、解答に至る根拠と自分の弱点を明確にしておくことが大切です。
解答に至る根拠が分からない場合は、国語の先生に質問してください。
全力で取り組んだテストの解き直しは、学力を高めるための効果的な方法の1つです。
高校1・2年生は、高校の教材などを活用して、つぎの基礎学力到達度テストに向けて国語の基礎知識を少しずつ身につけておくとよいでしょう。
特に古文の単語と文法、漢文の句法と重要語を早めに学んでおくことをおすすめします。
国語の定期テストの解き直しも必ずしてください。
高校3年生は、9月テストの3つの変化を意識して最適な対策を立てて、効果的な学習をする必要があります。
テストの配点から考えれば、9月テストの対策では、評論と古文に特に力を入れて学習するのが良いでしょう。
しかし、学力や弱点は個人差がありますので、自分の現状をよく分析して対策を立てる必要があります。
たとえば、国語知識や小説や漢文が弱い人は、これらにも力を入れるべきです。
テストの傾向と自分の現状を踏まえて、実現可能で最適な対策を立てましょう。
高校3年になると、国語の授業では基礎学力到達度テスト対策を実施することが多いようです。
テストに直結しますので、授業を有効に活用することが大切です。
ただし、この授業では読解が中心になりますので、高校の教材などを使い、文学史・四字熟語・対義語・カタカナ語などの国語知識を自分で強化してください。
そして、知識系の設問は確実に素早く解けるようにしておくことが大切です。
たしかに9月テストは3つの変化があって4月テストよりも難化しますが、基本的な傾向は4月テストとほとんど変わりません。
国語知識の大問が必ずあり、現代文(評論・小説)の設問は読解系が多く、古典(古文・漢文)の設問は知識系が多いという特徴があります。
古典に関しては、以前は知識だけで解ける設問が多くありましたが、大学入学共通テストの方針の影響でしょうか、知識を使いながら文脈で答えを特定して解くという設問が増える傾向にあります。
このようなテストの傾向に即した効果的な学習をすることが必要です。
私は、過去問題の精緻な分析に基づいた効果的な授業によって、今のところ2年連続で8割以上の得点者を複数名出しており、得点アップの最大値は34点です。
ちなみに、2016年には大学入試センター試験〔国語〕で満点を取った生徒さんがいらっしゃいました。
これも「彼を知り己を知れば、百戦して殆(あや)ふからず。」という『孫子』の言葉を実践して、効果的な学習を1年以上続けてくれた成果だといえます。
このことについては、スタッフブログの(☆「センター試験で国語(現古)満点! 卒業生の合格体験記」)をご参照ください。
今後、さらに多くの高得点者を出し、得点アップの最大値を伸ばせるように頑張ります。
やる気はあるのにテストで良い結果が出ていない高校1・2年の皆さんには、早めの受講をおすすめします。
なぜならば、良い結果を出すためには、知識や解法を頭で理解するだけでなく、身につける時間が必要だからです。
HIEプレップスクールの授業では、皆さんの得点力アップと夢の実現のために全力で最適なサポートをいたします。
基礎学力到達度テストの傾向を踏まえて、受講する皆さんの現状を分析し、最適な対策を立てます。
定期テスト対策においても基礎学力到達度テストとのつながりを意識し、テストの解き直しを実施して、基礎学力到達度テストの対策に生かします。
そして、効果的な学習法によって、得点力向上に必要な知識と解法を身につけられるようにいたします。

基礎学力到達度テストで良い結果を出すためには、早めの対策が必要です。
HIEプレップスクールでは、基礎学力到達度テスト対策の授業も実施しております。
今回のテストで点数が伸びなかった方やテストの得点力をさらに高めたい方は、HIEプレップスクールのスタッフにぜひご相談ください。

〔参考文献〕
・訳注者:金谷治『新訂 孫子』ワイド版岩波文庫170、岩波書店、2001・1
・『日本大学付属高等学校等 基礎学力到達度テスト 問題と詳解 国語〈2024年度版〉』、清水書院、2024・4

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