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【HIEプレップスクール】日大基礎学力到達度テスト〔国語〕の攻略法とは?

      2024/01/09

日大基礎学力到達度テスト〔国語〕の攻略法とは?――得点力向上のための3つのポイント――

皆さん、こんにちは!

両国校国語科講師の福島です。

日本大学の付属高校では、基礎学力到達度テストが実施されます。

これは、基礎学力選抜の高校生の進路を大きく左右する大切なテストです。

このテストの詳細に関しては、HIEプレップスクールのホームページの「『基礎学力選抜』『付属特別選抜』日大内部推薦対策」をご覧ください。

基礎学力到達度テスト〔国語〕の得点力を高めるには、どうしたらよいでしょうか。

これまでの指導経験から、つぎに示す3つのポイントを実行することが大切だと私は考えています。

 

1、テストの傾向と自分の現状を知る。

2、高校の教材と定期テスト対策を生かす。

3,テストの傾向に即した効果的な学習をする。

 

それでは、各ポイントについて解説していきます。 

 

【第1のポイント】=・テストの傾向と自分の現状を知る。

 

『孫子』「謀攻篇(第三)」にある「彼を知り己を知れば、百戦して殆(あや)ふからず。(知彼知己者、百戦不殆。)」という言葉をご存知ですか。

これは「敵情を知って味方の事情も知っていれば、百たび戦っても危険がない。」という意味で、戦いの本質を鋭く突いた言葉です。

この言葉を基礎学力到達度テストに応用すると、つぎのようになります。

 

《基礎学力到達度テストの傾向(=彼)と自分の現状(=己)を正しく十分に分析し対策を立てて最適な学習をすれば、何回テストを受けても良い結果を出すことができる。》

 

まず大切なことは、基礎学力到達度テストの傾向をしっかり分析することです。

テストの傾向に即したことを学べば得点力の向上につながりますが、テストに出ないことをどんなに学んでも得点力は向上しないからです。

テストの傾向分析によって必要な知識と解法が明確になり、対策が立てやすくなります。

つぎに大切なことは、自己分析をして自分の現状を知ることです。

自分の現状を明確に認識したら、テストに必要な知識と解法を身につけるためにはどうしたらよいか考えて対策を立てましょう。

 

【第2のポイント】=・高校の教材と定期テスト対策を生かす。

 

国語の基礎学力到達度テスト対策では、高校の教材と定期テスト対策をうまく活用することが大切です。

そうすれば、無駄のない効率的な学習ができます。

主教材だけでなく、副教材も役に立ちます。

定期テストでの国語知識の問題は副教材から出題されることが多く、この国語知識は基礎学力到達度テストでも頻出します。

現代文では重要漢字・対義語・類義語・四字熟語・カタカナ語・慣用句など、古文では単語・文法・文学史・常識・和歌修辞法など、漢文では句法・重要語・漢詩のルール・故事成語などをしっかり覚えておきましょう。

基礎学力到達度テストでは、副教材で取り上げられた文章が出題されることもあります。

2023年4月に実施された基礎学力到達度テスト〔高3国語〕の第5問(漢文)では、付属高校の期末テストの範囲であった副教材の文章が出題されました。

設問は違っていても、問題を解くうえで文章の内容を知っていたほうが有利であることは言うまでもありません。

今回、定期テスト対策をしっかりしていた生徒さんは、漢文で満点を取ることができました。

高校で使用されている教材の国語知識や文章の内容をしっかり理解しておきましょう。

定期テスト終了後の解き直しも必ず実施してください。

そうすれば解法の確認もできますので、基礎学力到達度テスト対策にも生きてきます。

【第3のポイント】=・テストの傾向に即した効果的な学習をする。

 

基礎学力到達度テスト〔国語〕の設問は知識系と読解系に大きく分かれます。

大学入学共通テストと比較すると、どちらもマークシート方式ですが、知識系の比重が大きいという特徴があります。

したがって、まず、高校の教材などを使って国語知識を正確に覚えておきましょう。

国語知識は量が多いので計画を立てて学習しましょう。

もちろん国語知識は読解にも役立ちます。

基礎学力到達度テスト対策で最適な問題集は過去問題集です。

市販されている過去問題集は『日本大学付属高校等 基礎学力到達度テスト 問題と詳解』(清水書院)です。

高校で過去問題集を配布している場合は、それを使いましょう。

過去問題はコピーをして2回解くことが大切です。

1回目(コピー)は普通に解いたあと、答え合わせをして正解・不正解に関わらず解説を読んで解答の根拠を明確にし、それを言語化しておきましょう。

解答の根拠がわからない場合、国語の先生にわかるまで質問しましょう。

2回目は、ある程度の時間を置いてから(問題の内容の記憶が薄れた状態で)解き、解答の根拠を自分で説明できるようにしましょう。

問題を解くのが2回目であっても満点はなかなか取れず、解答の根拠を説明できない場合もあります。

解答の根拠が曖昧な場合、前に解いた過去問題(コピー)を見て確認しましょう。

解答に至る過程のイメージ化は、解法を身につけるうえで大変効果的です。

余力がある場合は、基礎学力到達度テストに近い形式の問題を用意して解くとよいでしょう。

テストの直前期は、国語の知識と解法の確認をしましょう。

 

以上の3つのポイントに基づいた学習をすると、テストで高得点を取る可能性が高まります。

私は、この3つのポイントに基づいた効果的な学習指導を心がけております。

今年(2023年)は、高校3年4月の基礎学力到達度テストで、昨年(高校2年)のテストよりも得点が34点アップし、40点台から80点台に達した生徒さんがいらっしゃいました。

この生徒さんのすばらしい笑顔を見ることができました。

これからも、皆さんの得点力アップと夢の実現のために最適なサポートをいたします。

 

基礎学力到達度テストで良い結果を出すためには、早めの対策が必要です。

HIEプレップスクールでは、基礎学力到達度テスト対策の授業も実施しております。

前回のテストであまり点数が伸びなかった方やテストの得点力をさらに高めたい方は、HIEプレップスクールのスタッフにぜひご相談ください。

 

〔参考文献〕

・訳注者:金谷治『新訂 孫子』ワイド版岩波文庫170、岩波書店、2001・1

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