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【HIEプレップスクール】学問と至誠の神・菅原道真公の謎を解く! ――湯島天満宮にて合格祈願――

   

受験生の皆さん、こんにちは!
両国校国語科講師の福島です。
2017(平成29)年元旦、湯島天満宮(通称:湯島天神)にて合格祈願をしてきました。
湯島天満宮は学問と至誠の神である菅原道真公(845~903)を祀っています。
ここに参拝すると道真公の力を感じることができます。
道真公は人間であった生前だけでなく、大怨霊となったあとに神格化されて死後も人々に大きな影響を与えています。
道真公には3つの謎があります。
・【第1の謎】=天満宮の象徴が梅紋であるのはなぜか?
・【第2の謎】=天満宮の境内に牛の像が置かれているのはなぜか?
・【第3の謎】=道真公が日本の大怨霊になったと言われているのはなぜか?
これらの謎を解くことができれば、道真公の力を一層得ることができるでしょう。
今の時点で謎が解けない方は、道長公の生涯とその後をまとめた次の文章を読むと解くことができます。ぜひ読んで謎を解いてください。

菅原道真の尊称は、菅原道真公を略した菅公、菅丞相、天神様などがあります。
道真公は845(承和12)年に生まれました。
幼少から学問の才能を発揮して、神童と呼ばれました。文武両道で弓道だけでなく勉学にも励んで、学者として最高位であった文章博士(もんじょうはかせ)となりました。
京都から讃岐国の長官として赴任して善政を行いました。その実績が宇多天皇に認められて京都に戻り、政治の中心で活躍しました。
894(寛平6)年、遣唐使中止を建議し、国風文化の開花に影響を与えました。
897(寛平9)年、醍醐天皇が即位し、父親の宇多天皇は上皇となりました。道真公は右大臣に任じられ、国家の発展に全力を尽くしました。
しかし、左大臣藤原時平の「道真は謀反を企てている」という讒言を聞き入れた醍醐天皇によって、901(延喜1)年に無実の罪で大宰権帥(だざいのごんのそち/だざいのごんのそつ)として大宰府に左遷されました。
京都を離れる際、自宅の梅の木に別れの歌を詠みました。
《東風(こち)吹かばにほひおこせよ梅の花主(あるじ)なしとて春を忘るな》
これは『拾遺和歌集』(巻十六・雑春)にある歌です。後に、結句は「春な忘れそ」とも書かれるようになりました。
梅は道真公が大宰府に着くと、一夜のうちに道真公の元へ飛んで来たといわれています。これが有名な飛梅伝説です。
道真公は大宰府で厳しい生活を強いられながらも、自身の潔白をひたすら天に祈り続け、誠意を尽くし、903(延喜3)年、大宰府で生涯を閉じました。人々は墓を築いてそこに葬ろうとしましたが、途中で道真公の御遺骸を乗せた車を引く牛が座り込んで動かなくなりましたので、その付近の安楽寺に埋葬しました。そこが現在の太宰府天満宮です。
この他にも道真と牛にまつわる様々な伝承はたくさんあります。

道真公の死後、京都では藤原時平をはじめとして左遷に関係があった人々が次々に死んでいき、自然災害も頻繁に起きました。『北野天神縁起絵巻』には、清涼殿に雷が落ちた絵が描かれています。朝廷はこれらの現象をすべて大怨霊になった道真公の祟りだと考え、その祟りを鎮めようと道真公の無実を認め、神格化して北野天満宮を建立しました。このように無実の罪などで不幸な死に方をした人の霊の祟りを恐れ、これを鎮めて平穏を回復して繁栄をもたらそうとする信仰は、御霊信仰と呼ばれています。道真公の神号は天満大自在天神、日本太政威徳天、北野天満宮天神です。
それから、天神信仰が全国に広まり、現在も学問と至誠の神として人々の信仰を集めています。関東の天神信仰は湯島天満宮(文京区)の他に、亀戸天神社(江東区)、谷保天満宮(国立市)が中心で、これらは関東三大天神と呼ばれています。

以上の文章を読むと道真公に関する3つの謎は解けますが、ここで改めて謎解きをしておきます。
・【第1の謎解き】=天満宮の象徴が梅紋であるのは、飛梅伝説に由来しています。
・【第2の謎解き】=天満宮の境内に牛の像が置かれているのは、道真公の御遺骸を乗せた車を引く牛が座り込んで動かなったので付近の安楽寺に埋葬したというような、道真と牛にまつわる様々な伝承に由来しています。
・【第3の謎解き】=道真公が日本の大怨霊になったと言われているのは、道真公が無実の罪で左遷させられて亡くなった後に、左遷に関係があった人々が次々に死んでいき自然災害も頻繁に起きたことを、大怨霊となった道真公の祟りだと朝廷が考えたからです。
道真公は現在も絶大な力を持っています。真面目に働いているのに人権を尊重せず法令を遵守しない組織に悩まされ苦しんでいる人や、真面目に頑張っているのに良い結果がなかなか出ない人など、誠実な人の味方なのです。
受験生の皆さんも最後まで諦めずに頑張ってくださいね。そうすれば、大きな力が味方になってくれることでしょう。道真公は日本史や古文の入試にも登場する人物ですので、しっかり理解し覚えておきましょう。
次に合格祈願をした時の写真を掲載しておきました。
ぜひご覧ください。

鷽(うそ)は天神様ゆかりの鳥で、初天神の1月25日には鷽替え神事が行われます。この行事は、私たちが使う「嘘」を天神様の「まこと」に替えていただいて正しい幸運を招くために、前年の木鷽(木彫りの鷽)を新しい木鷽と取り替える神事です。
現在では、木鷽は凶事を嘘にして幸運に替えるお守りとされています。

「人事を尽くして天命を待つ」という言葉があるように、誠の心を持って全力をかけて頑張ったら、後は悩まずに自分を超えた大いなる力に任せることが大切です。
この湯島天神の「入試突破」のはちまきを心に締めて頑張ってくださいね!
応援していますよ!
道真公の力と共にあらんことを!


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